トップ  >   リサーチラボ  >   海外リサーチの現場から  >   独自の文化と大自然で観光客を魅了、 ネパール・カトマンズ

リサーチラボ|海外リサーチの現場から

独自の文化と大自然で観光客を魅了、 ネパール・カトマンズ

アジア・オセアニア|ネパール|2020年03月09日

 世界最高峰エベレストで有名なネパールの首都・カトマンズへ出張した。北は中国・チベット自治区、東、西、南の三方をインドに接する。ネパール語はインド北東部で使われるベンガル語にそっくり、輸出入額のおよそ60%はインドと、様々な面で隣国・インドと関係が深い。

女子中学生はスナップチャットに夢中

 カトマンズの中心部は大きなビルは少ないものの、バイクや車の量は多い。ライドシェアアプリや決済アプリもある。決済アプリはそれ1つで水道光熱費や学費の支払いが完了するという便利さだ。女子中学生の間で流行っているアプリはスナップチャットだそう。

左:ライドシェアアプリ「pathao」<br />
中央:決済アプリ「eSewa」。QRコードでの決済もできる

左:ライドシェアアプリ「pathao」
中央:決済アプリ「eSewa」。QRコードでの決済もできる

参拝中の親子

参拝中の親子

 ネパールは国民の8割がヒンドゥー教徒だ。男性も女性も寺院に参拝した際に付ける赤い粉を額につけている。若年層にも根付いているようで、若い父親が幼い娘を連れて参拝している姿を見かけた。

 現在もカーストが残るネパールでは職業の自由が制限されており、基本的にカーストに定められた職業を仕事にしている。観光ガイドや銀行員など過去にはなかった仕事は比較的自由に就くことができるが、その場合も兄弟・姉妹で必ず1人はカーストに定められた仕事を引き継がなければならないという。

カーストが守る魅力あふれる街並み

 現在、ネパール政府が注力しているのは観光だ。約9000人が犠牲になった2015年の地震以降、右肩上がりで観光客数は増えている。いまは観光客数200万人を目指す一大観光キャンペーン「Visit Nepal 2020」を展開中だ。観光客に人気を博しているのは、美しい古都の建造物や街並みである。

観光客に人気の古都バクタプル

観光客に人気の古都バクタプル

2015年の地震で崩落<br />
現在も修繕中だ

2015年の地震で崩落
現在も修繕中だ

 2015年の地震で歴史的建造物の多くは倒壊した。現地ガイドによると、カーストによって職人たちの技術が伝承されているため、古い建物や街並みの再建がスムーズに進んだという。ガイドは「カーストは差別というネガティブなものではなく、それぞれの技術を尊重し合う意識づくりに役立っている」と力説する。

 伝統的なレンガ造りの建物やおしゃれな窓枠をつくる職人もカーストで職業が定められている。別のカーストである壺をつくる職人も見かけた。街全体に独特な雰囲気が漂い、日本とも、他のアジアの国々とも異なるネパールの文化を感じられた。

左:繊細で美しい窓枠/右:壺職人

左:繊細で美しい窓枠/右:壺職人

日の出に照らされるヒマラヤ山脈と雲海

日の出に照らされるヒマラヤ山脈と雲海

 ネパールを発つ日の朝、標高2000mを超える山地の村ナガルコートを訪ねた。ヒマラヤ山脈を一望できる場所として有名だ。霞がかった冷たい空気の中で、日に照らされるヒマラヤ山脈と目下に広がる雲海の絶景を見ることができた。     
                                  (国際調査本部 松本亜実)

※ 写真・動画は執筆者が独自に撮影したもの、または所有しているものです。また、記事の内容は執筆者の見解に基づくものです。

 

関連ページ

・渋滞のない首都、 ラオス・ビエンチャン
https://gmc.nikkei-r.co.jp/research_detail/id=1125

・インドの電車の今とこれから
https://gmc.nikkei-r.co.jp/research_detail/id=1122

 
PAGETOP