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キャッシュレス先進国ブラジル、無人店舗もクレジットカード

北中南米|ブラジル|2019年08月30日

 南米最大の国ブラジル。2億人の人口は2050年まで増加が続くと予想され、将来の経済大国への期待は大きい。人々のライフスタイルに関する調査で、活気あふれる首都サンパウロを訪ねた。

サイン代わりのインスタアカウント

 サンパウロのショッピングストリートを彩るのは、壁や塀いっぱいに描かれたウォールアートだ。街の至る所にあり、インスタ映えスポットが満載だ。
 ウォールアートには、アーティストのサインではなくインスタグラムのアカウントが書かれている。試しにインスタグラムを覗いてみると、ウォールアートを背景に撮られた写真や、同じアーティストが別の場所で描いたウォールアート、Tシャツなどのオリジナルグッズを見ることができた。グッズはインスタグラムに掲載されたサイトへアクセスし、オンラインで購入することができる。

街並みを彩るウォールアートとサインのようなインスタアカウント

街並みを彩るウォールアートとサインのようなインスタアカウント

 三輪車を使ったサボテンの無人移動販売店でもインスタグラムのアカウントを発見した。こちらはインスタグラムのストーリー機能を使って、今どこで販売をしているかをリアルタイムで顧客に伝えている。移動販売店ならではの使い方だ。

サボテンの無人移動販売店

サボテンの無人移動販売店

防犯に効果、店舗にもメリット

 このサボテン移動販売店の支払いはクレジットカードのみ。基本的に無人販売のため、顧客は自分で決済機を使って支払い、サボテンを購入する。顧客からのサボテン代金が盗まれることはなく、おつりの準備も不要だ。支払い可能なクレジットカードはブラジルで主流のマスターカードやVISAカードの他に現地のクレジットカードなどに対応している。

サボテンに埋もれたサボテンカラーの決済機。多くのクレジットカードに対応

サボテンに埋もれたサボテンカラーの決済機。多くのクレジットカードに対応

 ブラジルは世界でも有数のクレジットカード大国だ。日常生活では現金をほとんど使わない。治安の面から現金を持ち歩くリスクが高く、物価が安定した1990年代後半からクレジットカードやデビットカードが急速に普及してきた。店舗も強盗に狙われるリスクを避けるため現金を扱わなくなったという。

 同国のクレジットカード発行枚数は約6億で、日本のおよそ2倍。中低所得者層の所得拡大に伴い、今後も増加するとみられている。出張中に利用した店舗はすべてクレジットカードで決済でき、現金を使わずに過ごした。一足早く到来したキャッシュレス社会を地球の裏側で体験することができた。
                                 (国際調査本部 平尾天祥)

 

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