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ハリラヤの飾りで彩られるクアラルンプール

アジア・オセアニア|マレーシア|2019年07月12日

 マレーシアは宗教や言語などが異なる多民族で成り立っている。民族の比率はマレー人(先住民ブミプトラ含む)69%、華人(中国人)23%、インド人7%、その他1%(2017年Census推計)。多民族が共存しているため、準公用語である英語が通じやすく、外国人を受け入れやすい雰囲気を感じる。今回のクアラルンプール出張は、マレー人にとってのお正月「HARI RAYA(ハリラヤ)」の時期にあたった。

ショッピングセンターでは恒例のセール

竹製のともし火(左)と、クトゥパット(右)

竹製のともし火(左)と、クトゥパット(右)

 ハリラヤとは、ラマダン(断食)明けに行われるイスラム教徒のお祭りのこと。イスラム歴のため毎年日付は変わるが、今年は6月5日~6日が国の祭日だった。1カ月に及ぶ断食の期間中、日が出ている間は飲食を一切しないイスラム教の人々が、断食明けを祝って家族みなでご馳走を食べる。
 テーマカラーの黄緑色を使ったKetupak(クトゥパット)と呼ばれる定番の飾りが街を彩る。本来はヤシの葉を編んで袋を作り、中にもち米を入れるそうだ。Pelita Bamboo (竹製のともし火)も昔ながらの装飾の一つだ。

 クアラルンプールのショッピングモールではセールが行われていた。色とりどりの伝統衣装が並ぶ。伝統衣装は男女や年齢を問わずハリラヤの1日目にみなが着るそうだ。ハリラヤ期間中、多くのマレー系の人々は家族が住む故郷に帰る。大掃除や洋服の新調、親戚への挨拶回りのほか、子供たちにお年玉をあげるなど日本の正月のように過ごす。ただし、イスラム教ではアルコールの摂取が禁止されているため、日本のように酒が振る舞われることはない。

伝統衣装に負けない色鮮やかな店内

伝統衣装に負けない色鮮やかな店内

急増する訪日者、6年で2.6倍

 ところで、近年、様々な国からの訪日客が増加しているが、マレーシアからの訪日者は約47万人にのぼり、東南アジアではタイ(約110万人)、フィリピン(約50万人)に次ぐ(2018年日本政府観光局調べ)。ビザが緩和された2013年時の約18万人と比べると2.6倍に増えており、日本への旅行人気が高まっていることが伺える。マレーシアをASEANの拠点としている日系企業も多く、親日派のマハティール首相(94歳)も健在だ。今後も日本とマレーシアの関係は一層深まっていくだろう。      
                                  (国際調査本部 鷲田恵理)

関連ページ

・変わるクアラルンプールの風景
https://gmc.nikkei-r.co.jp/research_detail/id=1010

・【マレーシア】uCustoms システムの導入
https://gmc.nikkei-r.co.jp/law_detail/id=1062

・【世界の統計局】マレーシア
https://gmc.nikkei-r.co.jp/stat_area/?search_ext_col_01=01&topics_ext_options_search=1#area242

 
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