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デジタル満喫、台北のショッピングモール

アジア・オセアニア|台湾|2019年07月10日

 台湾の首都・台北を訪れた。台北といえば小龍包やチャーハン、タピオカといった食の街というイメージを持っていたが、今回の出張中、ちょっと面白い台湾を見つけた。

”台北の秋葉原”の名物ビル

 入口に草間弥生さんの「南瓜」のモニュメントがあるこちらの建物。オフィスビルのように見えるが、実は「三創生活園区(SYNTREND)」というショッピングモールだ。台北の秋葉原エリアともいわれる光華商場の近くにあり、2015年5月にオープンした。
 電化製品を中心としたさまざまなデジタル関連商品を取り扱う大型商業施設で、これだけを聞くと日本のヨドバシカメラやビックカメラといった大型量販店と同じように思える。しかしコンセプトや置いてある商品、レイアウトが日本のそれとは異なる。

草間弥生さんのモニュメントが目立つ三創生活園区

草間弥生さんのモニュメントが目立つ三創生活園区

柱のすべてがデジタルサイネージ

デジタルサイネージ広告。フロアに何個もある

デジタルサイネージ広告。フロアに何個もある

 建物に入ってまず目に飛び込んでくるのはたくさんの柱型デジタルサイネージ。柱の四面すべてがデジタルサイネージになっており、全部のサイネージで同じ動画広告が流れている。訪問時は夏のイベントの宣伝動画だったが、どこを向いても目に入るのでとても目立ち印象付けられる。単なるポスターよりもインパクトが強く宣伝効果は抜群だ。日本でも駅などではときどき見かけるが、店舗の中でフロア全体の柱の四面に取り付けられている光景は珍しい。

VRレーシングゲームをする様子

VRレーシングゲームをする様子

 違うフロアではゲームセンターで見られるようなレーシングゲームを見かけた。しかし、従来のゲームとは異なり、VR(バーチャルリアリティ)用のゴーグルを装着し操作するもので、より臨場感を得られる。VRレーシングゲームの隣では、ゴーグルを付けた人が立って何かを殴っているような様子が見られた。こちらはゾンビと戦うゲームのようだ。周りから見ると不審な動きだが、ゴーグルを付けた本人は必死にゾンビを倒しているのだろう。

 別のフロアではE-sportsの会場を見つけた。こちらの会場は5対5の対戦席と50人ほどが座れる観客席、そして実況席もあった。

(左)実況席(右)対戦席と観客席

(左)実況席(右)対戦席と観客席

日本と異なる商品レイアウト

おしゃれな家電が並ぶ

おしゃれな家電が並ぶ

 日本の大型量販店と異なる点を2つ見つけた。
 1つ目は置いてある電化製品の種類だ。ここでは最新の製品しか展示されていない。日本だと型落ちのものも一緒に安く売られているが、三創には日本では未発売のものも含め世界の最新電化製品のみが置かれている。最新の製品が定価で販売されており、値引き商品もほとんどない。そして家電であればBALMUDAやBRUNOといったデザイン性のすぐれたものばかりが陳列されている。

 2つ目は商品レイアウト。メーカーごとにショールームのように陳列されているコーナーがあるのだ。このコーナーでは、掃除機、扇風機、空気清浄器、美顔器といったそのメーカーが今一番推している最新の家電ばかりが同じ区画に並んでいた。世界的に有名なメーカーが揃っているのだが、日本、中国、韓国、米国のメーカーが多い。このレイアウトだと、メーカーの特徴や最新のデザインが一目瞭然で分かるため、メーカーにこだわりがある人やメーカー同士を見比べたい人にはとても分かりやすい。

 日本にもおしゃれ家電や最新家電のまとめサイトは数多く存在するが、おしゃれな最新電化製品ばかりが1カ所に集まり、手に取って感じることができる大型店舗はない。三創の品揃えやレイアウトは最新家電やガジェット好きな人にとっては最高の場所だろう。体験ブースもたくさんあり、定価なので、三創生活園区は実際に商品を買ってもらうというよりは、ショールームのような役割を担っているようだ。

(左)パナソニックコーナー(右)ダイソンコーナー。掃除機や扇風機などが一緒に置いてある

(左)パナソニックコーナー(右)ダイソンコーナー。掃除機や扇風機などが一緒に置いてある

交通事情を反映、ドライブレコーダーに人気

ドライブレコーダーの種類が豊富

ドライブレコーダーの種類が豊富

 カメラ・携帯電話コーナーの一番目立つ場所では、多くのドライブレコーダーが売られていた。台湾では厳しい交通事情からドライブレコーダーを付ける車が多く、日本ではほとんど普及していなかった2011年ごろから急速に普及し始めたという。

夜市でQRコードを発見!

 デジタル気分をすっかり満喫し、小腹がすいたので夜市へ向かう。ここでもデジタルな光景が見られた。夜市などの屋台というと「cash only」のイメージがあるが、台湾の夜市ではすべての店でQRコード決済が可能となっていた。店の看板などにQRコードが貼られており、これを自分の携帯で読み取る仕組みだ。夜市価格の数十円といった少額から使用できる。この夜市ではアリペイのアプリを使用している人が多いようだった。                          (国際調査本部 榊原杏菜)

看板の隅にQRコードが貼ってある

看板の隅にQRコードが貼ってある

 
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