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NYで今もっとも予約困難なティファニーのカフェ

安部 かすみ

アメリカ・ニューヨーク(在住歴16年)

プロフィール詳細

北中南米|米国|2018年03月19日

昨年末にカフェがオープン

 ニューヨーク五番街にあるティファニーと言えば、誰の記憶にも『ティファニーで朝食を』という映画が浮かぶことだろう。主演のオードリー・ヘップバーンが、ティファニーの入り口横でショーウィンドウを眺めながらペイストリーをほおばっている、有名な映画のシーンがある。この映画を観た者なら、誰でも店内にレストランやカフェが存在すると思ったに違いない。しかし「ティファニーでの朝食」は映画の中での架空の話だった。

 昨年11月にティファニー初となるカフェ「The Blue Box Cafe(ブルーボックスカフェ)」がオープンし、もっとも予約が困難なスポット(観光名所)になってしまうのに時間はかからなかった。現在予約はオンライン上で受け付けている。30日前の午前9時から受け付け開始だが、世界中から予約が殺到しているため、なかなか予約のプロセスまで辿りつけない状態となっている。

いたるところにティファニーブルーが取り入れられている

いたるところにティファニーブルーが取り入れられている

人気の秘密はインスタ映え

陶器類は、すべて美しいティファニー製

陶器類は、すべて美しいティファニー製

 予約困難な理由の一つは、ティファニーのブランド力ももちろんあるが、日本同様、ここニューヨークでも「インスタ映え」するものがSNSで盛んだ。ブルーボックスカフェも、まさにインスタ女子が集まる場所となっているのだ。

 カフェがある4階はティファニーのホーム用品やアクセサリーを販売するフロアで、最近リニューアルしたばかり。その奥にカフェがあり、フロアにはヘリンボーンマーブル(大理石)や アマゾナイトが使用され、ゴージャスの一言。そして壁、ソファ、いすなどのインテリアからお皿やカップなどの陶器類にいたるまで、女子の永遠の憧れであるティファニーブルーが取り入れられている。

 同店チーフ・アーティスティック・オフィサーのリード・クラッコフ氏は、「カフェを併設した実験的かつ体験型スペースで、新しいティファニーへのウィンドウ(窓、入り口という意)のような存在」とコメントしている。

今後も人気は続いていくのか?

 気になるメニューは、アボカドトーストや季節のフルーツ付きのヌッテラのクロワッサン朝食や、トリュフ卵付きのクロワッサン朝食など(共にコーヒーか紅茶付き、29ドル)で、女性が好きそうな内容だが、料金はやや高めに設定されている。

 カフェを体験した人の反応は、「素晴らしいサービスで、味もおいしかった」というものから「量が少なく、料金が高く感じた」と賛否両論さまざまだ。世界的ジュエリーブランドが手がけた実験的な飲食スペースが、一時の流行で終わることなく今後も人気スポットとして人々が訪れる場所になるのか、期待が高まる。

安部 かすみ

アメリカ・ニューヨーク(在住歴16年)

編集、ライター歴は日米で20年以上。アメリカでは07年より新聞社に勤務しシニアエディター職を経て、14年に独立。雑誌やニュースサイトで、ライフスタイル、トレンド、グルメ、テックについて連載記事を執筆。2018年2月、NYのトレンド発信地、ブルックリンにフォーカスした、クリエイティブ系の視察や観光などに役立つガイドブック『NYのクリエイティブ地区 ブルックリンへ (旅のヒントBOOK)』(イカロス出版)を出版、発売した。

 
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