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マンション14階の部屋の中が水浸しに!インド住まいの水トラブル実例

水洗 満美

インド・ニューデリー(在住歴13年)

プロフィール詳細

アジア・オセアニア|インド|2018年02月02日

水道水は「有限」である

 インドの首都デリーの住宅街を見渡すと、それぞれの建物の屋上に水タンクが設置されていることに気づく。サイズはさまざまだが、1,000リットルの容量のものが目立つ。給水時間になると、自動で、もしくは手動で、このタンクに水が汲み上げられる。その水を使い切ってしまったら、その日はもう、数千ルピーを出してタンク車を呼ぶしかなくなるのだが、「気をつけて使う」「地下にも予備のタンクがある家を選ぶ」など、リスクを回避する方法はいくつかある。

中央に見える黒いタンクが、水のタンクである

中央に見える黒いタンクが、水のタンクである

砂埃があなどれない…マンションの高層階でも水害は起こる!

 家の中での水害を防ぐため、「水はけの悪い地域を避け、道路より低くなっている階層への入居を避ける」というのは、日本人でも容易に思いつくが、「近々、雨が降りそうならば、バルコニーに毎日水を流しておく」というのは、なかなか思いつかない。

バルコニーの排水口

バルコニーの排水口

 バルコニーに一気に流れ込む水量の割に、排水口の大きさは十分ではないことが多い。また、デリーには大量の砂埃が舞っている。こまめに水を流して排水管を綺麗にしておかないと、汚れが詰まり、排水能力が落ちる。

 ある日本人家庭では、マンションの14階だからと油断して、排水口の掃除をあまり行わないまま雨季を迎えてしまった。その結果、激しい雨が降り続いた夜、ベッドの上でふと気づくと、なんと家の中が膝にかかるくらいまでの水であふれていたそうだ。

高級住宅でも油断はできない、シャワーから下水が出てきた事件

 1カ月の家賃が30万ルピー(約53万円)もする住宅での出来事である。

 日本人家庭は、日本で言うところの「3LDK」相当の間取りの家に住んでいることが多いが、日本の「3LDK」との違いは、リビング・ダイニング以外の部屋それぞれにバスルームが隣接していることだ。この家族もそのような間取りの家に住み、普段は2つの寝室とそれぞれに付属するバスルームを使い、3つめの寝室とバスルームは余らせていた。

 ある日、日本からの客人に、いつもは使っていない3つめの寝室をあてがい、シャワーを浴びてもらって夕食の席に迎えたところ、客人の体から、臭ってはいけない臭いがする。壁を壊して調べてみると、上水道の管と下水道の管がごっちゃに、しかも迷路のようにつなげられていたことがわかった。入居時には問題がなかったが、その後の補修工事で職人が適当につなげたことが原因だった。

 デリーの暮らしには、日本では思いもつかないトラブルがつきものだ。対策できることはしっかりして、リスク回避を心がけたい。

水洗 満美

インド・ニューデリー(在住歴13年)

不動産仲介やイベント運営など日本人サポート業務を主に行う

 
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