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赤道直下の秋分の日

中野 千恵子

インドネシア・ジャカルタ(在住歴17年)

プロフィール詳細

アジア・オセアニア|インドネシア|2017年11月20日

 世界の国々の中で赤道が通る14カ国のうちの一つ、 インドネシア。中でも、南緯0度0分、東経109度20分にある西カリマンタン州ポンティアナック市は、 年に2度、春分の日と秋分の日に太陽が真上に来ることを記念したフェスティバルが行われる。
 
秋分の日の南中時間(太陽が真上に来る時間)に影がなくなる様子を観察するため、私は9月23日(土)、ジャカルタからポンティアナックへ飛んだ。

南中時間に影がなくなる!

南中時間が近づくと人影が短くなる

南中時間が近づくと人影が短くなる

 ポンティアナック市は、毎月の平均最高気温が約32度。赤道直下ということから暑いという印象があるが、日によっては8月の東京の方がむしろ気温が高いくらいだ。さて、ポンティアナックの空港に降り立った私は、そのまま、市の北西部にある赤道記念碑および、その北約100メートルの場所にある広場に向かった。天気は晴れ時々曇りで、時折強い日光が差し込んできて、影の観察にはまずまずのコンディションだ。南中時間は午前11時35分で、私は11時頃には広場に到着した。すでに大勢の人が集まり、音楽演奏も行われ、まさにお祭り状態。南中時間の頃に地面に置かれた筒を見ると、驚くほど影が短くなっており、太陽が真上にあることを実感した。

 広場を離れ、赤道記念碑のある小さな建物に入ると、 内部の床には線がつけられており、南中時間前後には日光がこれに重なるのも確認できた。その後は再び広場に戻り、赤道を示す線に沿って生卵を立てる実験もしてみた。卵のバランスを確認しながらそっと線上に置いてみると、話に聞いていた通り、本当に卵が立った。

赤道をまたぐ筆者。足元には直立した生卵が並ぶ

赤道をまたぐ筆者。足元には直立した生卵が並ぶ

観光資源も豊富なポンティアナック

 秋分の日のポンティアナックへの旅の目的はこれで終了だが、せっかくなので、市を二分して流れるカプアス川のショートクルーズや博物館見学、シーフード料理なども堪能した。天文学を身近に感じることができ、観光も楽しめるポンティアナック、なかなか魅力的な場所だ。

市内のレストランではカリマンタン産のエビが試せる

市内のレストランではカリマンタン産のエビが試せる

中野 千恵子

インドネシア・ジャカルタ(在住歴17年)

月刊誌さらさ編集長

 
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