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インド・デリーのコンビニチェーン、人気を集める商品は

水洗 満美

インド・ニューデリー(在住歴13年)

プロフィール詳細

アジア・オセアニア|インド|2017年07月27日

 デリーにはコンビニのチェーン店がいくつかあるが、その中でも特に注目度が高いのが「Twenty Four Seven」である。その名の通り、全店で「24時間・週7日営業」を貫いている。
 棚に並ぶトイレットペーパーは2ロールで145ルピー(約250円)、パルメザンチーズは625ルピー(約1,080円)。メインターゲットは、月収10万ルピー(約17~18万円)以上の高所得層だ。

第1号店。開店は13年前にさかのぼる

第1号店。開店は13年前にさかのぼる

一番人気は、夜遊び中の若者を惹きつける「ホットドッグ」

 日中は、家庭の主婦や子ども連れの家族が訪れ、スーパーマーケットと同じように利用されているが、夜になると雰囲気が変わる。ホテルやコールセンターで働く夜勤の人々も夜間のターゲットの一部ではあるが、やはり目立つのは、夜遊び中の若者たちである。
 若者たちは、バーやクラブに向かう前に、あるいは店をはしごする合間に、この店に立ち寄る。カレー弁当・ワッフル・ピザなど様々な軽食が用意されているが、一番の売れ筋は199ルピー(約350円)のホットドッグだ。この店でホットドッグを買って、駐車した自家用車の中で、持参してきた飲料を飲み交わしながらお喋りをして楽しむ、というのが一つのスタイルとなっている。汁気のあるものは狭い車内でこぼしてしまう危険があるが、ホットドッグならばその心配がない。また、多くのノンベジ(非菜食者)層に受け入れられやすいチキンを使ったソーセージのほかに、大豆を使ったベジタリアン(菜食者)向けのソーセージを使った商品も用意されている。

ベジタリアン対応は欠かせない

 インドにおいては、マクドナルドやKFC(ケンタッキーフライドチキン)が、「ベジタリアン用の食品とノンベジタリアン用の食品の調理は、調理場も調理器具も、スタッフの移動に至るまで、完全に別にしている」とアピールしている。進出当初、食に保守的であったインド人に安心してもらい受け入れてもらうために、ことさらに積極的なアピールを行ったとみられる。
 「Twenty Four Seven」は、調理場の完全分離までは行っていないが、フライドポテトなどを揚げるフライヤーはレジ中央の目立つところに置かれ、ベジタリアン用の揚げ物とノンベジタリアン用の揚げ物を別々に揚げていることが、ひと目でわかるようになっている。

ベジタリアンへの配慮をアピール

ベジタリアンへの配慮をアピール

店舗数拡大を目指す

 デリー近郊の店舗数はすでに約50店舗にまで伸び、さらに出店計画を進めようとしている。インド国外のコンサルティング会社からも市場情報を得、デリー近郊のインド人顧客層のニーズもすでに掴んでいるという同店だが、昨年からの規制緩和に後押しされ、これまでにない爆発力を得るのだろうか。

水洗 満美

インド・ニューデリー(在住歴13年)

不動産仲介やイベント運営など日本人サポート業務を主に行う

 
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