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ヤンゴン国際空港、利用者増で新ターミナル、さらに新空港も

板坂 真季

ミャンマー・ヤンゴン(在住歴5年)

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アジア・オセアニア|ミャンマー|2017年01月20日

 2016年12月9日、ヤンゴン国際空港の国内線新ターミナルがオープン。6月28日には、国際線の新ターミナルも稼動し始めている。これでミャンマーの玄関口であるヤンゴン国際空港は、国内線・国際線ともにターミナルが新しくなったことになる。新しくなった空港では、国内線は26都市へ10社が、国際線は23ヶ国へ29社が飛んでいる。

左は国内線旧ターミナル、右が新ターミナル

左は国内線旧ターミナル、右が新ターミナル

超がつくほどローカルだった旧ターミナル

バスの内部一面に貼られた搭乗整理用シール

バスの内部一面に貼られた搭乗整理用シール

 国内線の旧ターミナルはチェックインカウンターが手動で、チェックイン済みの荷物を乗客や見送り客が行き交うロビーに長時間放置するなど、安全面で大きな問題があった。
 また、搭乗口が1ヶ所のみで案内表示板もなく、搭乗のタイミングがきわめてわかりにくかった。フライトごとに色分けしたシールを乗客の服に貼り、係員が待合室でシールを見ながら個別に搭乗案内するという、前時代的な手法を採用。ゲート通過後に乗るバスの内部は、乗客が貼った不要シールで埋め尽くされ、この空港の名物となっていたほどだ。

国際線「旧」ターミナルは新築してまだ9年

 それに対し国際線は、旧ターミナルでさえ2007年にできたばかり。驚くのが、さらに新しい空港の建設計画があることだ。
 ミャンマーは2011年に民主化へ舵を切って以来、外国人訪問客が増加の一途をたどっている。ホテル観光省によると、2012年に100万人を超え、2015年に468万人、2016年には600万人越えを見込んでいる。これらの訪問者の93%がヤンゴン国際空港へ到着。2010~2015年の間には、15社の新規乗り入れもあった。

稼動半年ほどになる国際線新ターミナル

稼動半年ほどになる国際線新ターミナル

 こうした増加をうけて計画されているのは、ハンタワディ空港だ。

新空港はヤンゴン郊外

 ハンタワディ空港は、ヤンゴンから北東へ80kmほど行ったバゴー管区で、2022年の完成を目指している。日本の日揮が主体となるシンガポール企業との合弁会社が優先交渉権を取得。日本政府のODAも投入される見込みだ。ミャンマー側は2017年の着工を期待しているという。
 約3650haの広さを持ち、年間1200万人の利用客を見越す。これが完成すれば、今回リニューアルしたヤンゴン国際空港は「旧空港」と呼ばれることになるだろう。
 増殖を続けるミャンマーの空港。数年前まで不足が叫ばれていたホテルも供給が増え、価格も下がり始めた。「あとは国内線航空運賃さえ下がれば」とは、現地日系旅行会社の声。観光資源に恵まれたミャンマーが日本での観光ブームを呼び起こす日が、いつか来るのだろうか。

板坂 真季

ミャンマー・ヤンゴン(在住歴5年)

ミャンマー在住6年目の編集・ライター&取材コーディネーター。著書に『現地在住日本人ライターが案内するはじめてのミャンマー』(徳間書店)など。

 
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