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健康を手に入れるために!プノンペンのスポーツ事情

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アジア・オセアニア|カンボジア|2016年08月04日

濃い味が特徴のローカル食

 年中暑さが続くカンボジア。滝のような汗をかくほどの気温のおかげで代謝が良いのか、カンボジア人はすらっと細身の人が多い印象だ。だが、彼らがよく食べるローカルの食事は油たっぷり、濃い目の味付けでとても健康的とは言えない。また、屋台に売られているジュースは、練乳たっぷりのコーヒーや、ジュースでもカップの底に砂糖が沈殿するほどの甘いもの。そして驚きの大容量。何故、細さをキープできるのかと不思議になる。

 また、この国はビールが非常に安価で缶ビールは1本約0.5US$。飲み屋でのドラフト1杯も缶と同等の値段で販売されるため、水替わりにビール。ある飲食店経営者の話によれば、一回の来店で10杯以上飲む人もざらだという。

カンボジアでも深刻な生活習慣病

 塩分過多、多量のアルコール摂取などが災いしているのだろう、カンボジアでも生活習慣病を患う人は年々増加傾向だ。特に糖尿病が死亡原因の上位にあがる病気で、痩せ型の糖尿病患者も多いのが特徴。2015年現在、国内では約230,800人、国民全体の2.3%が糖尿病を患っており、世界的に見ても低くない割合だ。内戦時代に知識層が一掃されたため医療の発達はいまだ乏しく、適切な知識を持った医者も少ない。また、一度治療を開始しても、経済的理由で長期間の治療を続けられないケース、もしくは診断さえされていないケースも多い。

 そのような状況を打破するために、2004年にカンボジア糖尿病協会(Cambodian Diabetes Assocation)が創設され、国内の糖尿病患者へのケア、予防策、正しい知識の流布などに取り組んできた。また、糖尿病予防に効果のある輸入健康食品も続々と発売されている。例えば、粉末状で水を加えて飲む健康飲料「Diabetasol」は、毎日一食をこれに置き換えて、血糖値の急上昇などを抑える作用があるという。国内向けFacebookページの「いいね」数は10万人超と非常に多く、糖尿病への注目度の高さが感じられる。

お金をかけずにエクササイズ

 健康食品へ注目が集まる一方、エクササイズへの関心も高まっている。カンボジア人の主な交通手段は車かバイクだ。年中の暑さも相まって、必然的に徒歩移動が少なくなり、運動不足になりがちだ。しかし、プノンペン市内にはスポーツジムやヨガスタジオが多く存在し、屋外で運動する現地の人々もよく目にする。プノンペンのランドマーク、独立記念塔の周りには多くの人が集まり、バドミントンや、ボール遊び、ランニング、ウォーキングをする人の姿が見られる。ジョギングであれば一周5分以内で回ることができるため、無理なく続けられる距離だ。

 その向かい側の広場では、ポップミュージックに合わせて踊る集団が。インストラクターのような人が前に立ち、決まった振り付けを参加者全員で踊る。もの珍しさに足を止める人が多いため参加者としては少々恥ずかしいが、踊ったり歌ったりだからだろうか、参加者はほとんどカンボジア人だ。

 そして、リバーサイドまで少し足を伸ばせば、運動器具が集まるエリアがある。ジョギングと組み合わせてサーキットトレーニングを行う人もいれば、散歩途中に立ち止まって遊具感覚で楽しむ人々も。カンボジアは日中が暑いため、早朝に町に繰り出し運動を始める人が多い。エアコンの効いたスポーツジムで汗を流すのもいいが、このような光景を見ると青空の下で体を動かすのもよいと思える。

リバーサイドの運動器具が設置されたエリア。夕方など人の多い時間帯は、全ての器具が埋まるほど

リバーサイドの運動器具が設置されたエリア。夕方など人の多い時間帯は、全ての器具が埋まるほど

多種多様なスポーツジム

高級スポーツジムの「The Place」<br />
使用料を払えば、プール、ジム、ヨガクラスなど全て利用可能。個人レッスンもあり

高級スポーツジムの「The Place」
使用料を払えば、プール、ジム、ヨガクラスなど全て利用可能。個人レッスンもあり

 市内には、ローカル価格から高級なものまで様々なスポーツジムが存在する。
ローカルジムは使用料が一回1US$程度。半屋外にあって暑いなど多少見劣りするものの、一通りの器具が使えるため、毎日体を動かしたい在住者も密かに通う穴場となっている。
ロシアンマーケット付近に建つ「Phnom Penh Sport Club」は、一回券であれば大人5US$で、プール、ジム、エアロビクスなど複数の施設を利用できて非常にお得。ジムは少々古いが満足のいく価格であろう。
高級ジム代表で、在住者やカンボジアの富裕層に人気を集めているのが「The Place」だ。プノンペンの中心地ボンケンコンに建ち、一回15US$、一ヶ月180US$と決して安くはない。その分キレイな25メートルプールや最新機器などの設備を利用できるので、会員にはならなくとも一度は訪れてみたい場所だ。

 他にも規模の差等はあるが、市内にはジムが併設されているホテルが多く、ヨガスタジオ、ボクシングジム、郊外にはゴルフ場など、狭い都市の中に様々な選択肢がある。ヨガは、日本では1レッスンが1500~3000円程度のところ、10US$程度で受講できるなど安価な場合が多く、スポーツシーンは充実しているのだ。

 プノンペンの誘惑は、とにかくレストラン軒数が多く、日本食でさえリーズナブルに食べられてしまうこと。店内にはカンボジア人客の姿も多く、在住者であればプノンペンに来てから太ってしまったという話もよく耳にしている。日々カロリーは摂取するが、それに対して運動が足りていないのは、在住者も同じ。時間のある休日だけでも、ジムに行ってみたり新たなスポーツに挑戦してみるのもいいかもしれない。

出典

・カンボジアの糖尿病患者数 International Diabetes Federation
http://www.idf.org/membership/wp/cambodia

・カンボジアの糖尿病の現状 WHO Diabetes country profile
http://www.who.int/diabetes/country-profiles/khm_en.pdf

・糖尿病ネットワーク
http://www.dm-net.co.jp/idaf/act/update/post-41.php

・「Diabetasol」Facebookページ(要ログイン)
https://www.facebook.com/diabetasolcambodia/

・「Phnom Penh Sports Club」公式サイト
http://www.ppsportsclub.com/en/home/

・「Yoga Phnom Penh」公式サイト
http://www.yogaphnompenh.com/

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2006年発行、「使って便利、読んで楽しい」がコンセプトの無料カンボジア総合情報誌。ビジネス情報充実の『カンボジア情報ガイドブック』も発行している。http://krorma.com

 
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