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プログラム|世界の街角ライブラリー

日本文化の紹介を通じた観光客誘致の動き -ギフ・デザインウィーク

中野 千恵子

インドネシア・ジャカルタ(在住歴17年)

プロフィール詳細

アジア・オセアニア|インドネシア|2014年06月30日
岐阜県で制作された紙製品、木工品、陶磁器などが展示された店内

岐阜県で制作された紙製品、木工品、陶磁器などが展示された店内

日本のポップカルチャーをインドネシアに紹介する動きは数年前から活発化してきているが、ここに来て、観光客誘致を視野に入れた伝統文化紹介の動きも本格化してきた。ジャカルタでも欧米人が多く暮らすおしゃれな地区、クマンにあるdia.lo.gueは、オーナーのヘルマワン・タンジルさん(53)とエンジェルさん夫妻厳選の、遊び心とデザイン性を重視したグッズがそろうアートショップだ。そのdia.lo.gueで6月5日~15日、ギフ・デザインウィークが開催され、岐阜県で制作されたモダンな伝統工芸品が展示された。

なめらかな表面に繊細な柄が描かれた湯のみも展示された

なめらかな表面に繊細な柄が描かれた湯のみも展示された

世界遺産(文化遺産)の白川郷合掌造り集落や名水・木曽川など、歴史や文化、自然が織りなす素晴らしい観光地を数多く有する岐阜県は、伝統工芸面でも和紙や陶磁器、木工製品、刃物など、さまざまな技術を継承している。2013年度からは県をあげて、県内企業の海外展開を支援。今回のイベントは、JETROの橋渡しで岐阜県とdia.lo.gue が2013年に相互視察を行い、実現した。

6月4日のオープニングセレモニーには岐阜県の古田肇知事(66)や県関係者、地元メディアなど約100人が出席。ヘルマワンさんはあいさつで「岐阜の技術の素晴らしさと卓越したデザイン力に驚きました。工芸品を通じて岐阜県との対話(dialogue)を行っていきたい」と語った。古田知事は、「『清流の国ぎふ』というキャッチコピーで岐阜ブランドの観光、ものづくり、食材のプロモーションを行い、世界10カ所、アジアではシンガポール、タイ、マレーシア、インドネシアで取り組みを行っています。伝統工芸職人の後継者育成も支援中です」。岐阜の技術とデザイン力がインドネシアにも浸透し、近い将来、岐阜とインドネシアの職人のコラボレーション作品が誕生し、より多くのインドネシア人が岐阜に興味を持つことで、2013年は4000人だった岐阜へのインドネシア人観光客が2014年には1万人になることが期待されている。

イベントオープニングで岐阜県産の升を手にする出席者たち。右からヘルマワンさん、古田さん、エンジェルさん、駐インドネシア日本大使館公使・貴島善子さん、ファッション・デザイナーのハリー・ダルソノさん、家田紙工社長・家田学さん

イベントオープニングで岐阜県産の升を手にする出席者たち。右からヘルマワンさん、古田さん、エンジェルさん、駐インドネシア日本大使館公使・貴島善子さん、ファッション・デザイナーのハリー・ダルソノさん、家田紙工社長・家田学さん

中野 千恵子

インドネシア・ジャカルタ(在住歴17年)

月刊誌さらさ編集長

 
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