トップ  >   プログラム  >   世界の街角ライブラリー  >   極寒の地、ハルビンへ

プログラム|世界の街角ライブラリー

極寒の地、ハルビンへ

西谷  格

フリーライター

プロフィール詳細

アジア・オセアニア|中国|2014年02月24日

中国最北の省・黒竜江省の省都ハルビンへ先日行ってきた。零下20度という猛烈な寒さは神奈川県出身の私には異次元のものに感じられた。外を歩いているとまつ毛が凍ってしまい、慣れるまではまばたきがしにくいほどだった。

日本人にとっては「昔の満州国の一部だったっけ」という程度のイメージかもしれないが、行ってみると意外とさまざまな特産品がある。

ロシアから多大な影響

「北極熊食品」のロゴが入ったパンの袋

「北極熊食品」のロゴが入ったパンの袋

まず最初はロシア式の麦パン。「北極熊食品」というなにやらロシアっぽい社名の食品会社が製造しており、パッケージにもロシア語のような文字も書かれている。食べてみると、味はごく普通。給食のコッペパンのようなザラっとした舌触りで、ややパサつき感も。中国北部で主食として食べられているマントウ(具なしの中華まん)と似ており、この方が中国人の舌には合うのかもしれない。

ショーケースの中はソーセージでびっしり

ショーケースの中はソーセージでびっしり

続いては、「紅腸」と呼ばれるロシア風ソーセージ。1本6元(100円)ほどだが、中国の物価感覚からするとそれほど安いわけではない。「そのまま生でも食べられる」と店員に言われたのでかじってみたが、生ぐさい臭いがして一口で断念。自宅に持ち帰って炒めて食べてみたら、コショウが利いていて良い味だった。このロシア風ソーセージは、かつて1970年代までは製造業者は13社のみだったが、近年では87社まで増えたという。過当競争により安価な粗悪品が数多く出回るようになったため、2014年2月1日からは地元政府が定めた製法基準が施行されることになった。生産者が増えれば競争によって全体的な品質が高まりそうなものだが、むしろ逆の結果になるところが中国らしい。貧富の差が大きいため安ければ質が悪くても買う人や、コピー商品であっても抵抗なく買う人が多い点などが理由かもしれない。

パンやソーセージなど、ロシアと国境を接しているだけあって、影響を受けているのかもしれない。ほかにはブルーベリーの生産が盛んで、空港にはブルーベリーを使ったグミやジュースなどが売られていた。

工業が盛んな半面、大気汚染も

ハルビンというと、最近では大気汚染の悪化ぶりもニュースで報道されており、ハルビン駅近くでももくもくと煙突から白い煙があがっていた。黒竜江省は地下資源が豊富で工業も盛ん。文化大革命時代には、「工業は大慶に学べ」が全国的なスローガンとして叫ばれたこともある。大慶というのは、黒竜江省南部の地名で、他国の技術を用いずに完成させたと言われる大慶油田がある。

空港にはパクリファストフード店

ところで、ハルビンの空港(太平空港)の到着ロビーには「Mactuch's」なる名称のハンバーガー屋がある。「マクタックス」と読むのだろうか。「マクタッキー」、「ケンタナルド」などの、パクリファストフードの一種のようである。ハルビンを訪れる機会があれば、是非チェックしてみて欲しい。

マクドナルド+ケンタッキー?

マクドナルド+ケンタッキー?

出典

・紅腸の製法基準を来月1月から施行
http://www.hlj.xinhuanet.com/wq/2014-01/27/c_133076719.htm

・2017年までにPM2.5濃度を10%軽減目指す
http://www.chinanews.com/sh/2014/01-23/5772537.shtml

西谷  格

フリーライター

中国上海市在住歴4年

 
PAGETOP