トップ  >   プログラム  >   世界の街角ライブラリー  >   スペインにおけるジェネリック医薬品の利用状況

プログラム|世界の街角ライブラリー

スペインにおけるジェネリック医薬品の利用状況

Elena del Barrio Alvarez

clinic psychologist and researcher in the Universidad Autonoma de Madrid (UAM).臨床心理学者兼研究者

プロフィール詳細

欧州・ロシア・CIS|スペイン|2013年08月12日

ジェネリック医薬品が普及するスペイン

ご存知の方も多いと思うが、ジェネリック医薬品とは、特許が切れた薬品を同じ有効成分で製造・販売したもので、新薬と同じ効果・品質・安全性が期待できる薬品である。新薬の開発には、10年を超える開発期間と莫大な投資が必要とされるが、すでに効き目や安全性が検証されていることから、開発期間と開発費を圧縮することができ、結果として価格も抑えることができる

Cinfa LaboratoryおよびAESEG (Spanish Association of Generic Drugs、スペインジェネリック医薬品協会)がRedpacientesの協力のもと、スペイン全土の18歳以上を対象に行った3000サンプルのオンライン調査にの結果によると、調査対象者の89%以上がジェネリック医薬品を使用している。日本での数量シェアが23%であることと比べると非常に高い水準ではないだろうか。
また88%がジェネリック医薬品の効果を信頼していると回答しており、スペイン国内ではジェネリック医薬品が受容度合いと効能への理解が高い水準にあることが分かる。

スペインのジェネリック医薬品

スペインのジェネリック医薬品

医薬品の選び方

医薬品を選定する際、調査対象者の34%はジェネリック医薬品を選ぶと回答し、新薬を選ぶとするのは14%となっている。また29%が専門家の推奨する医薬品を選択しており、薬剤師のアドバイスが果たす役割が重要であることがわかる。
特許を持つ製品よりも、低価格で高品質のジェネリック医薬品は満足度が高く、薬剤師の推奨も拡大しているようだ。66%の対象者はジェネリック医薬品が「推奨されたことがある」または「推奨されている」と回答しており、特に女性や18~30歳の若い年代でその傾向が強い。

スペインの雇用への貢献

それ以外にも、スペイン人がジェネリック医薬品を評価しているメリットとしては、国内産業への貢献が挙げられる。スペインで消費されている70%ほどのジェネリック医薬品がスペインで開発・製造されているため、調査対象者の74%が雇用創出に貢献していると考えている。
私個人の考えも同じだ。私も可能なかぎりジェネリック医薬品を買うようにしている。同じ効き目にも関わらず、支払額が低いので満足を感じやすい。ジェネリック医薬品に対して信頼を置いていたとしたら、その製品にお金を支払うことに躊躇はしない。高額イコール高品質とは限らないし、スペインではブランドの価格によって品質が異なるとは受け止められていない。

出典

・Spanish Generic Medicines Association
http://www.aeseg.es/en/

・日本ジェネリック製薬協会
http://www.jga.gr.jp/general/index.html

・厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kouhatu-iyaku/index.html

・García, A. J., Martos, F., Leiva, F., & Sánchez de La Cuesta, F. (2003). Genéricos:¿ buenos o malos? Conocimientos y actitudes de los médicos ante los medicamentos genéricos. Gaceta Sanitaria, 17(2), 144-149.

Elena del Barrio Alvarez

clinic psychologist and researcher in the Universidad Autonoma de Madrid (UAM).臨床心理学者兼研究者

スペイン・マドリッド在住

 
PAGETOP