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マレーシアは日本車がステータス

高橋 大地

現地無料日本語情報誌「パノーラ」

プロフィール詳細

アジア・オセアニア|マレーシア|2013年02月25日

当地の人々の信頼を勝ち取っている日本車

車社会であるマレーシアでの日本車の浸透度はかなりのものである。街を走る車を見ると、プロドゥア、プロトンのマレーシア国産車と、トヨタ、ホンダなどを中心とした日本車がほぼ6:4の割合で見受けられる。

当地における日本車の信頼度は高い。マレーシア自動車協会が発表した2012年1月から11月までのメーカー別販売統計の上位5社はマレーシアの国産車プロドゥア、プロトン、日本メーカーのトヨタ、日産、ホンダの順。販売台数トップのプロドゥアは17万225台、2位のプロトンは13万469台。3位トヨタは9万5024台、4位日産は3万2284台、ホンダが3万212台。国産車は2社でシェアの5割に達しているが、日本車は高い関税率ながらも、全体の3割以上のシェアを広げており、健闘していると言えるであろう。ここ最近はさらに様々な日系自動車メーカーがショッピングセンターなどで積極的なプロモーション展開をしており、当地においての日本車のプレゼンスは益々高まっている。
日本車は特に当地の富裕層の人々に人気があるとのこと。中華系富裕層には特に顕著で、「日本車に乗ることが一種のステータス」と言われている。当地の日本人から聞いた話だが、ある中華系企業経営者はトヨタのカムリを10年以上愛用しており、買い替えの為に欧州ブランドの新車を購入したが、長年の愛着や信頼もあって未だにトヨタ車に乗り続けているという。

車社会のマレーシア

車社会のマレーシア

当地特有の車両事情

しかし当地では車において一つの問題がある。それは車両管理の難しさである。ある日本人ビジネスマンの事例では「車で市街地を走行中、急に車が動かなくなって大通りのど真ん中で立ち往生してしまった。日本のメーカーの中古車だったので安心しきり、検査をしてこなかったのが原因だったのかもしれない。その後日系のカー用品店へ行って検査してもらってようやく安心した。」

当地では日本のような車検義務が無いため、目を疑うほどの古くなった車が道路を走っているのも珍しくなく、実際に車両トラブルになって路肩などに停車している例は枚挙に暇がない。前述の日本人ビジネスマンはこうも語る。「現地社員は『車が故障したので今日は休む』と言って欠勤する事がよくあるのです。最初は信じられない思いでしたが、後に自分の車でも同じような故障が起こってから、当地特有の車の事情が分かった気がします」検査をせず不具合が出るまで乗るようになるのが半ば常態化している当地の車事情では、耐久性の評判が良い日本車のシェアが広がるのはある意味必然なのかもしれない。

日系自動車メーカーによるプロモーションも活発

日系自動車メーカーによるプロモーションも活発

出典

・自動車メーカー別販売台数
http://news.nna.jp/free/news/20121219myr003A_lead.html

・マレーシアの自動車産業
http://d-arch.ide.go.jp/idedp/KSS/KSS055100_014.pdf

高橋 大地

現地無料日本語情報誌「パノーラ」

マレーシア・クアラルンプール

在マレーシア歴2年

 
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