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ジャカルタの元紙幣倉庫、若者の人気スポットに変身~今や現金は使えず

中野 千恵子

インドネシア・ジャカルタ(在住歴17年)

プロフィール詳細

アジア・オセアニア|インドネシア|2020年03月05日
レトロ感が漂う建物外観

レトロ感が漂う建物外観

 ジャカルタで最近、駐車場や使われていない建物を有効活用しようという動きが相次いでいる。今回はブロックM地区にできた「M Bloc Space」を紹介する。

ライブハウス併設、毎週イベントを開催

倉庫の建物を使ったレストラン&バー「Oeang」。<br />
ヤシの木があしらわれ、トロピカル感いっぱいだ。奥にはコーヒー焙煎所がある

倉庫の建物を使ったレストラン&バー「Oeang」。
ヤシの木があしらわれ、トロピカル感いっぱいだ。奥にはコーヒー焙煎所がある

 ブロックMはジャカルタ南部にあるビジネス・商業エリア。M Bloc SpaceはMRTのブロックM駅から徒歩3分のところにある。もとはPeruri(インドネシア紙幣印刷会社)の倉庫や住宅があった。1994年から使われないままとなっていたが、BUMN(国営企業)の遊休資産を活性化する政府のプログラムのもと、2019年9月にM Bloc Spaceとして生まれ変わった。
 M Bloc SpaceのMはMusic(音楽)、Meals(食事)、Meeting(打ち合わせ)、Makers(生産者)、Millennial(ミレニアル世代)、Movie(映画)、Money(お金)を掛け合わせてあり、クリエイティブな人々が集まる場所を意味している。

ローカル職人による雑貨が購入できる「Mata Lokal」

ローカル職人による雑貨が購入できる「Mata Lokal」

 Peruriの住宅だった建物は改装され、レストランやコーヒーショップ、コミック店、ジェラート店、美容クリニック、雑貨店など17テナントが入居している。飲食店では環境に配慮し、ビニール袋やストローは使用していない。また、支払いは現金が使えず、全てデビットカード、クレジットカード、電子マネーで行う。
 奥にある元倉庫にはレストラン&バーと500人収容可能のライブハウスがあり、生演奏やトークショー、ワークショップなどが毎週、催されている。

 M Bloc Spaceの来場者は1カ月で延べ約4万8000人。週末は若者を中心に特に賑わいを見せている。かつて紙幣の倉庫だった場所は、今ではキャッシュレスの最新話題スポットに変貌を遂げていた。

※ 写真・動画は執筆者が撮影したもので、撮影と掲載の許可を得ています。

 

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中野 千恵子

インドネシア・ジャカルタ(在住歴17年)

月刊誌さらさ編集長

 
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