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日系ホテル、ヤンゴンで続々開業

板坂 真季

ミャンマー・ヤンゴン(在住歴5年)

プロフィール詳細

アジア・オセアニア|ミャンマー|2019年04月26日

 ミャンマー最大の都市ヤンゴンで、日系ホテルの開業が相次いでいる。2019年3月16日、ヤンゴン郊外にあるティラワ工業団地に日系の「スーパーホテル」が開業した。オープニングセレモニーには工業団地関係者をはじめ、在ミャンマー日本大使の丸山市郎氏も出席。このホテルへの期待の大きさをにじませた。

日本大使も駆け付けたオープニングセレモニー

日本大使も駆け付けたオープニングセレモニー

工業団地に立地、出張者のニーズに応える

まだほとんどない何もない商業ゾーンに建つスーパーホテル・ティラワ

まだほとんどない何もない商業ゾーンに建つスーパーホテル・ティラワ

 ティラワ工業団地は日本とミャンマーが官民共同で開発を進めてきた大型工業団地で、同国初の経済特区のひとつ。日本側からは国際協力機構(JICA)の他、民間からは住友商事や丸紅、三菱商事が開発に携わっており、2015年に約400ヘクタールのゾーンAが正式開業した。現在はゾーンBの開発が進行中で、最終的には2400ヘクタールに達する見込みだ。2019年1月時点で契約済み企業は100社強。その半数以上を日系が占めている。
 同工業団地はヤンゴン中心部から車で約1時間、渋滞の激しい時間帯だとさらにかかる。工業団地内で働く日本人の多くは、市街中心部から車で毎日通うか、工業団地と市街中心部の中間地点に当たるニュータウン「スターシティ」に住む人が多い。周辺に一定レベル以上のホテルはなく、出張者は市中心部から通う必要があった。スーパーホテルは2016年に、同工業団地内の商業ゾーンへのホテル建設の権利を落札していた。

日本人向けに特化

広々としたスーパーホテル・ティラワの大浴場

広々としたスーパーホテル・ティラワの大浴場

 スーパーホテルがヤンゴンの中心部に最初のホテルをオープンさせたのは2015年。館内に日本料理店と大浴場を備え、フロントも日本語対応を基本とするなど、日本人に特化したサービスで日本からの出張者などに人気を博してきた。ただし、大浴場は1カ所のみで、女性は午後7時~9時、その他の時間帯は男性の利用と時間交代制をとっている。
 ティラワのスーパーホテルも基本的には同じ路線で、1階に日本料理店を備え大浴場も完備するが、大浴場は男女別の2カ所になるなど充実度は上がっている。長期滞在者を想定したキッチン付きシングルルームも用意した。

各室にユニットバス

シンイエットゥホテルのユニットバス

シンイエットゥホテルのユニットバス

 スーパーホテルだけではなく、昨年には日本大使館近くに、ミャンマー人の経営だが日本人をターゲットにしたホテル「シンイェットゥ」がオープン。日本料理店を備えたシングル中心の造りで、各室に日本のワンルームマンションを思わせるユニットバスがある。ミャンマーではホテルのバスタブが浅いことが多く、肩までつかりたい日本人には好評だ。

東屋ヤンゴンは観光にも便利な立地に建つ

東屋ヤンゴンは観光にも便利な立地に建つ

 また、2019年4月1日時点でソフトオープン中なのが東屋。ベトナムでチェーン展開する中規模ホテルで、屋上露天風呂や日本の民間放送視聴システム、日本料理店を備える。同ホテルはシュエダゴンパゴダのすぐ横手に建ち、パゴダビューも売りとなっている。
 外資系ホテルの進出がひと段落しつつあるこの1年、日本人をターゲットにしたホテルの相次ぐオープンが目立つ。過当競争にならないことを期待したい。

関連ページ

・世界に「籐・竹の国ミャンマー」をアピール
https://gmc.nikkei-r.co.jp/features/overseas_detail/id=1046

・開発優先、消えるヤンゴンの歴史的建造物
https://gmc.nikkei-r.co.jp/features/overseas_detail/id=1015

・缶ビール43円、卵10個39円~ミャンマーの物価情報
https://gmc.nikkei-r.co.jp/research_detail/id=1012

・【世界の統計局】ミャンマー
https://gmc.nikkei-r.co.jp/stat_area/?search_ext_col_01=01&topics_ext_options_search=1#area294

・ミャンマーとカンボジアの日系企業の給与事情
https://gmc.nikkei-r.co.jp/features/column_detail/id=981

板坂 真季

ミャンマー・ヤンゴン(在住歴5年)

ミャンマー在住6年目の編集・ライター&取材コーディネーター。著書に『現地在住日本人ライターが案内するはじめてのミャンマー』(徳間書店)など。

 
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