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今が旬、果物の女王マンゴスチン

中野 千恵子

インドネシア・ジャカルタ(在住歴17年)

プロフィール詳細

アジア・オセアニア|インドネシア|2019年03月14日

パパイヤ、マンゴー、ドリアン…フルーツ大国インドネシア

マンゴスチンの下部にある花状の部分。花びらの枚数だけ実の数がある。価格は1キロ4万5000ルピア(約350円)

マンゴスチンの下部にある花状の部分。花びらの枚数だけ実の数がある。価格は1キロ4万5000ルピア(約350円)

 1年を通して温暖なインドネシアは南国果実の宝庫です。日本人が大好きな桃や梨がない代わりに、パパイヤやマンゴー、果物の王様と呼ばれるドリアンなど南国ならではのフルーツが実っています。中でも、その繊細な食感や色、甘みから「果物の女王」と呼ばれるマンゴスチンはインドネシアでは11月から3月にシーズンを迎えます。
 マンゴスチンには、19世紀の大英帝国のビクトリア女王が「我が領土にマンゴスチンがあるのに、味わえないのは遺憾の極みである」と嘆いたという逸話が伝えられています。まさに、女王が愛した果物の女王といえそうです。

果皮は厚く固め、果肉は甘くてジューシー

手のひらで左右から押し、割れ目ができたら、ぱかっと左右に開く。割れ目から皮をむく。

手のひらで左右から押し、割れ目ができたら、ぱかっと左右に開く。割れ目から皮をむく。

 マンゴスチンの果皮は赤紫色で厚く固めで、4~6センチほどの球形をしています。果肉は乳白色で5~6の房に分かれ、それぞれに大きめの種が入っています。食感は繊細で、味は甘くほんのり酸味があり、ジューシーです。
 店頭で選ぶ時は、果皮にほどよい弾力のあるものを選びます。果皮が乾いているものは収穫されて時間が経っています。大きいものの方が果肉がたっぷり詰まっています。

皮をむくと…。果肉は綺麗な乳白色

皮をむくと…。果肉は綺麗な乳白色

高い栄養価や美肌効果、女性に人気

スーパーで売られているマンゴスチンの果皮のお茶。20パックで3万8000ルピア(約300円)

スーパーで売られているマンゴスチンの果皮のお茶。20パックで3万8000ルピア(約300円)

 インドネシアでマンゴスチンが人気なのは、味が美味しいだけでなく、栄養価や効能が高いからです。タンパク質や繊維、カルシウム、鉄分、ビタミン類を豊富に含み、特にビタミンの一種であるナイアシンはみかんに比べると約7倍あるといわれています。疲労回復や高血圧予防効果もあり、美肌や細胞の再生などにもよいとされます。インドネシアでは特に女性が好んで食べています。
 マンゴスチンは果皮にも効能があります。果皮に含まれるキサントンは強い坑酸化作用を持ち、ガン抑制効果があるとされているため、果皮は干してお茶にして飲まれています。伝統的な市場に行くと、果皮を乾燥させて粉状にしたものが売られています。
 インドネシアの大手有名化粧品メーカーからは、マンゴスチンエキスを使用したボディ用製品も販売されています。マンゴスチンの甘い香りがするだけでなく、皮膚の再生に効果があり、輝きのある肌になるとして人気を集めています。

 美味しいだけでなく、栄養もたっぷりで、皮にまで効能があるマンゴスチン、さすが果物の女王です。日本ではなかなか味わう機会が少ないので、インドネシアにいらした際はぜひ試してみてください。

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中野 千恵子

インドネシア・ジャカルタ(在住歴17年)

月刊誌パノーラ・インドネシア(旧さらさ) 編集長

 
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