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日本とあなたの国の公共交通機関について①(CA調査結果)

日経リサーチ

プロフィール詳細

グローバル生活者|グローバル|2018年08月21日

 日経リサーチでは海外各国の文化や習慣への理解を深め、調査を実施するために、Communication Ambassador(CA)と名付けた外国人留学生を組織化しています。所属メンバーは38カ国114名に及び、日経リサーチの日々の活動をサポートしています。
 4月、CAメンバーを対象に「日本とあなたの国の公共交通機関について」のアンケート調査を実施し、19カ国39名から回答がありました。今回は調査結果の中から「自国と日本の公共交通機関の評価」を紹介します。「便利」で「清潔」と日本の交通機関が評価される中、「安価」で「融通がきく」自国の交通機関と比べて気になる点も多くあるようです。まずは日本の交通機関に対して、続いてCAメンバー出身国の交通機関への評価をそれぞれご紹介します。

正確・清潔だがインバウンド対応の遅れている日本

 時間の正確さや豊富な路線、清潔な環境やサービスについて高く評価されている一方、高い料金、運営会社間でバラバラなシステム、ひどい混雑や外国語案内の整備遅れなど、外国人留学生ならではの視点で、日本の交通機関の改善点が挙げられました。

 ■ 時間通りで、時間の節約ができ、快適(スリランカ/カルタラ)
 ■ タクシー運転手のおもてなしは良い(ナイジェリア/アバカリキ)
 ■ 新幹線は速くてとても便利。座席は回転できるし、お菓子も食べれて、車内はとてもピースフル!(ドイツ/ベルリン)
 ■ 料金システムが鉄道会社間で統合されていない(韓国/ソウル)
 ■ 駅内の案内マークや矢印を多言語に、もっと分かりやすくしてほしい。初めて来た新宿駅は迷宮でした(中国/莱蕪市)
 ■ Googleで間違ったホームを案内されることがある。良いアプリは日本語のみでしか供給されていない(インド/ジャイプール)
 ■ アナウンスが理解できず、突然運転見合わせとなった時、理由がわからない(スリランカ/カルタラ)
 ■ 切符の購入の仕方(特急券・乗車券)や改札口に入れる切符の枚数などよくわからない時がある(タイ/バンコク)
 ■ 時々人に押しつぶされて息ができなくなる時がある(ミャンマー/ヤンゴン)

路上に停まる多くのタクシー(メキシコ)

路上に停まる多くのタクシー(メキシコ)

 ただ電車に乗ってどこかへ向かいたくても、蜘蛛の巣のような路線図を解読し、複雑な料金システムを理解して目的地までの切符を購入し、いくつもの路線やバスが乗り入れする迷宮のような駅で、混雑を通り抜けなければ目的地へたどり着くことができません。さらに外国語での案内が少ないとなると、せっかく便利な日本の公共交通機関も、なかなか使いこなすのが難しいのかもしれません。

アジアに広がるシェアライド

 続いて、CAメンバー出身国の交通機関についてはどうでしょうか。公共交通機関が発達している日本と比べ、インフラの整備が遅れていたり、交通機関の利用に危険が伴う国もみられるようです。一方で、電車やバスよりもタクシー文化が発達している国も多く、より便利に、安価に利用することができます。一部の国では、日本でもぜひ取り入れてほしい新しいサービスや車内ルールも浸透しているようです。

 ■ 路面の状況が悪く、メンテナンスもされていない(ナイジェリア/アバカリキ)
 ■ 車内には暖房も冷房もついていない(シリア/ダマスカス)
 ■ バスやタクシーに乗っている際、強盗に襲われて危険なこともある(エクアドル/キト)
 ■ 非常ボタンのあるタクシーが走っている(悪い運転者もいるため外と繋がる非常ボタンがあれば安心)(タイ/バンコク)
 ■ 公共サービスが不便な代わりにタクシーをよく利用する(ミャンマー/ヤンゴン)
 ■ 道に多くのタクシーが停まっており、日本よりも安価。どこでも利用することができる(エクアドル/キト)
 ■ 渋滞中でもバイクタクシーなら移動が速い(タイ/バンコク)
 ■ タクシー会社を選べば、良いサービスが受けられる。おすすめはBlue Bird。ドライバーが礼儀正しく、道に詳しい(インドネシア/バンドン)
 ■ 電車サービスが未発達のため、車を利用したサービス(バス、シェアカー、タクシー等)がほとんど(インドネシア/マラン)
 ■ トライシクル(3輪乗り合いタクシー)やジープニー(4輪乗り合いタクシー)といった安価なサービスが普及(フィリピン/ラグナ)
 ■ 交通手段が多様で、普通の手段だけでなく、シェア自転車やDiDi Labs(中国の配車サービス大手)などの新しい手段も提供(中国/太原市)
 ■ ペット(大きい犬まで)や自転車などが地下鉄や路面電車などで簡単に運べる(ドイツ/ゲルリッツ)

ケージなしで大型犬も乗車できる(ドイツ)

ケージなしで大型犬も乗車できる(ドイツ)

 日本のように公共交通機関が発達している国は珍しいようですが、タクシー料金が安いのはうらやましい限りです。路線図に縛られることなく、自由に移動ができますね。各国で発展しているシェアライドのサービス、日本は出遅れ気味ですが、これからの発展に期待します。

 今回ご紹介したほかにも、留学生からたくさんのコメントが挙げられました。気になる国やテーマがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

<お問い合わせ先>
日経リサーチ 国際調査本部
Tel:03-5296-5151
Communication Ambassador担当
原田、仲井

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日経リサーチ

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