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ミャンマーとカンボジアの日系企業の給与事情

日経リサーチ

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グローバルマネージメント|アジア・オセアニア|ミャンマー|2018年06月21日

日系企業の進出が著しいミャンマー・カンボジア

 ミャンマーは人口約5,300万人、カンボジアは約1,600万人の国で、東南アジアの中でも特に今後の人口増加が見込まれています。一人あたりのGDPはミャンマーが約1,300ドル、カンボジアは約1,500ドルです※1。
 2017年の日系企業数はミャンマー438拠点、カンボジア309拠点。2016年の在留日本人(長期滞在者)の増加率では、ミャンマーが前年比+30%で世界トップです※2。

カンボジアの首都、プノンペンにて

カンボジアの首都、プノンペンにて

 そんなミャンマー・カンボジアに進出する日系企業を支援するため、日経リサーチでは、昨年末新たに、「在アジア日系企業における現地スタッフの給料と待遇に関する調査(通称:サラリーレポート)」のミャンマー編・カンボジア編をそれぞれ発刊いたしました。
 新規国追加により、サラリーレポートは全16カ国・地域のラインアップとなりました。

ホワイトカラーの離職率がアジア諸国の中でも極立って高い

 今年度初めて調査したミャンマーとカンボジア。ミャンマーでは63社、カンボジアでは44社の現地日系企業の人事担当者様にご回答いただきました。
 この2カ国に共通して、アジアの中でも目立つ結果となったのが、ホワイトカラーの離職率の高さです。

「離職率(ホワイトカラー)」左:ミャンマー(n=57)、右:カンボジア(n=43)

「離職率(ホワイトカラー)」左:ミャンマー(n=57)、右:カンボジア(n=43)

 離職を防ぎ、人材獲得競争で優位に立つには、現地の給与水準・福利厚生データを知ることが欠かせません。

現地スタッフをつなぎ留める最低限の昇給率は?

 現地スタッフは毎年の昇給を期待しています。最低でもどの程度昇給させる必要があるのか。サラリーレポートでは、業種別・従業員規模別の最大・平均・最小の昇給率を掲載しております。2017年現地スタッフの全事業所の「最小の昇給率」の平均を見てみましょう。

「昇給率実績 (最小)」左:ミャンマー(n=61)、右:カンボジア(n=43)

「昇給率実績 (最小)」左:ミャンマー(n=61)、右:カンボジア(n=43)

 最小昇給率の実績値は平均でミャンマーが4.9%、カンボジアが3.7%でした。
 2017年のそれぞれのインフレ率(2017年平均値)は5.1%、2.9%だったので※1、カンボジアでは、ほとんどの企業が最低でもインフレ率を上回る昇給を実施したようです。

 ミャンマーでは2015年に最低賃金法が制定されましたが、2018年5月に初めての改定が行われ、従来の33%増となります※3。次回2019年度の調査では、また大きく異なる結果が出ることが予想されます。

アカウンティングアシスタントの給与事例 (職種別給与額)

 現地スタッフの給与はどのように決定すればよいのでしょうか。サラリーレポートでは、21職種の給与支給額を掲載しています。ホワイトカラーの一例として、ミャンマーの「アカウンティングアシスタント」について見てみましょう。

 給与内訳や業種別・従業員規模別・地域別の年間総支給額を掲載しています。来年からは、経年の推移も掲載する予定です。

ミャンマー編「職種別給与額(アカウンティングアシスタント)」

ミャンマー編「職種別給与額(アカウンティングアシスタント)」

 給与内訳(左ページの中央)では、アカウンティングアシスタントの年間総支給額の内訳を確認することができます。年間総支給額の中央値が6,850,000チャットで、そのうち「年間基本給」は5,598,000チャットだということがわかります。業種別(右ページの上)では、従業員規模別(右ページの中央)、地域別(右ページの下)でそれぞれ自社の事業所の形態に近い競合社の給与も参考にしていただけます。

 今回は給与に注目しましたが、優秀な人材確保には福利厚生も重要です。サラリーレポートは福利厚生のデータも掲載しています。様々な角度からより効果的な人事戦略の検討にご活用ください。
 今後とも、ぜひ日経リサーチの給与調査にご協力をお願いいたします。

本調査・レポートにご興味のある方は

【全16カ国・地域にのぼる調査対象国】
インド/インドネシア/ベトナム/タイ/シンガポール/フィリピン/マレーシア/中国/香港/台湾
/韓国/ミャンマー(NEW)/カンボジア(NEW)/アメリカ/ブラジル/メキシコ(NEW)

▶サラリーレポート調査のご案内はこちらをご覧ください。

▶サラリーレポートの詳細は こちらをご覧ください。

出典

・※1 IMF World Economic Outlook Database, April 2018
http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2018/01/weodata/weorept.aspx?pr.x=88&pr.y=5&sy=2016&ey=2023&scsm=1&ssd=1&sort=country&ds=.&br=1&c=518%2C522&s=NGDPDPC%2CPCPIPCH%2CLUR%2CLP&

・※2 外務省海外在留邦人数調査統計 (平成30年要約版)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000368753.pdf

・※3 「ミャンマー、新最低賃金を実施 33%引き上げ」2018/5/14 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30476390U8A510C1FF8000/

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