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日本とあなたの国の食事について㊦(留学生調査)

日経リサーチ

プロフィール詳細

グローバル生活者|グローバル|2019年01月09日

 日経リサーチは海外各国の文化や習慣への理解を深め、調査を実施するために、Communication Ambassador(CA)と名付けた外国人留学生を組織化しています。所属メンバーは38カ国114名(2018年11月20日現在)に上り、日経リサーチの日々の活動をサポートしています。
 CAメンバーを対象に2018年7月「日本とあなたの国の食事について」のアンケートを実施し、21カ国34人から回答がありました。今回は「各国の最新トピックス」の中から、多くの留学生が挙げた「外食・デリバリーの増加」「海外食文化の普及」「健康志向の高まり」についてのコメントと、シリアからの留学生の「自国での食事」の様子を紹介します。

最新トピックス①~外食・デリバリーの増加

 日本の若者と同じように、外食やデリバリーを楽しむ人が増えています。特に、忙しい人や都市部の富裕層にとっては、手軽で便利なサービスが人気のようです。

 ■ カフェに行ったりスナックを食べたりする機会が増えた(インド/カーンプル)
 ■ 特に大都市に住んでいる人は生活にスピードが求められるため、朝食をとらない、あるいは外食する人が増えている(中国/ハルビン)
 ■ 生活が忙しくなり、1人暮らしや子供のいない世帯で特に外食が増えた(スリランカ/カルタラ、ベトナム/ハノイ、中国/鄭州市)
 ■ 週末に外食が増えた。火鍋やBBQ、タイ、中国、韓国、エスニック料理が人気(ミャンマー/ヤンゴン)
 ■ ファストフードやレストラン、カフェが増えた。最近は特別な料理にチャレンジする人もいる(パキスタン/イスラマバード)
 ■ ショッピングモールに遊びに行く人が増え、そこで食事もする(インドネシア/バンドン)
 ■ フードデリバリーのアプリを使い、オーダーする人が増えた(インド/ジャイプール)

 Uber Eatsなどのアプリを使ったデリバリーサービスは、日本でも流行しつつありますが、渋滞が激しい地域でも普及するのでしょうか。これからの動向に注目です。

最新トピックス②~海外食文化の普及

 近年は日本の飲食店が海外に出店するケースも増えていますが、他にも様々な国から異なる食文化が流入しているようです。

 ■ 最近は日本食を食べる人が増えた(インド/デリー)
 ■ 都市部でのみだが、外国の料理やいつもとは違う料理を食べてみたい、という人がいる(スリランカ/カルタラ)
 ■ 移民が増え、シリア料理が人気となった(エジプト/カイロ)
 ■ アメリカの影響があり、ファストフード店がオープンし、成功している。地元の料理は若者を中心に人気がなくなりつつある(エクアドル/キト)
 ■ メキシコ料理やスペイン料理が人気(マレーシア/ペナン)
 ■ 日本食が好まれており、友人の間ではラーメンが人気(フィリピン/ランバン)

 国際化の波が世界各国に押し寄せていることが、現地の食生活から見えてきます。海外出張の際に選択肢が増えるのは、うれしい限りです。

香港の吉野家<br />
メニューはローカライズされており、朝食にはオムレツが付いています。香港の風習に合わせて、14時、15時以降の遅めの昼食セットも

香港の吉野家
メニューはローカライズされており、朝食にはオムレツが付いています。香港の風習に合わせて、14時、15時以降の遅めの昼食セットも

最新トピックス③~健康志向の高まり

 先進国だけでなく、アジアでも健康に配慮して食事をとる意識が高まっているようです。

 ■ アレルギーに注意している。レストランでは材料が全部メニューに載せられており、アレルギーのある人は心配なく食べられる。また、ヘルシーフード、オーガニック、ビーガンやグルテンフリーが流行っている(イタリア/エルマス)
 ■ 野菜や、ダチョウなど脂身の少ない肉の人気が高まっている(アメリカ/サクラメント)
 ■ ベジタリアンやビーガンがとても人気(ドイツ/ベルリン)
 ■ 健康志向の高まりによってClean eatingやKetogenic diet(糖質制限食)がブーム(タイ/バンコク)
 ■ オーガニックやクリーンベジタブルに興味を持つようになった(ベトナム/ハノイ)
 ■ 野菜をよく食べるようになり、肉が減った(ナイジェリア/アバカリキ)

 経済水準が高まるにつれて、健康志向も高まるのでしょうか。こんなところにも、アジアの経済成長が感じられます。

~シリア・ダマスカス

中央のドーナッツ状のものがひよこ豆をコロッケにしたファラフェル。白いペースト状のものがひよこ豆に調味料を加えてペーストにしたフムス

中央のドーナッツ状のものがひよこ豆をコロッケにしたファラフェル。白いペースト状のものがひよこ豆に調味料を加えてペーストにしたフムス

 続いて、留学生が母国で実際に食べている食事について紹介します。今回は内戦が続くシリア・ダマスカス出身の女性です。

【朝食(7:00am)】
卵、チーズ、ヨーグルト(クリーム)、オリーブ、ひよこ豆のコロッケ、ひよこ豆のペースト、パンなど
朝食は家を出る前に時間があれば一人で食べるが、時間がない時はサンドイッチを持って行って、友達と食べるか、大学で何かを買って食べるのが一般的

【昼食(4:00pm)】
肉を載せたご飯、レンズ豆スープ、インゲンか揚げたナスのトマト煮、ブルグル(穀物)、煮込んだヨーグルトスープなど

【夕食(9:00pm)】
朝食と同様
ただし、シリア人のほとんどは15時か16時に昼食をとるため、夕食を食べないことが多い。夕食がないのは日本人にとっては物足りなさを感じるかもしれません。

 今回紹介したほかにも、留学生からたくさんのコメントが挙がりました。気になる国やテーマがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

<お問い合わせ先>
日経リサーチ 国際調査本部
Tel:03-5296-5151
Communication Ambassador担当
仲井・片岡・榊原

関連ページ

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